僕のとある五日間と
もう一つの日々の話
Reality and Imagination
The Story of My Five Days
and Days in the Imagination
Day0
(8月11日)
ここにはいない
誰かについて
僕は今日から始まったお盆休みの過ごし方について朝から頭を抱えていた。 特に予定もなく一人で過ごすにしては長すぎる連休である。 ただ、ぼんやりと旅をしたいという想いを抱いており、青春18きっぷを使って電車に揺られながらあてもなく遠くまで旅にでるか否か悩んでいた。
Turning point
of fate
Day5
(8月16日)
過去や未来の
時間軸を超えて
明日から仕事だと思っていたが、有給をとっていたことを忘れていた。 まだまだ連休は続く、その事実に喜びつつも特に何もやっていなかった五日間に後悔を抱いた。 ひとまず最寄り駅のショッピングモールにでも行こうと想い、特に予定もないが昼食を食べたのちに身支度を整え、足を運んだ。
考えることは僕たちの
Day1
(8月12日)
当然のことに
なりました
青春18きっぷを使って旅に出ることに決めた僕は、前日に購入したきっぷと旅用品をリュックに詰め込み、朝日が登って間もない午前5時過ぎに家を出た。 最終目的地も特に決めていないが、伊勢神宮に興味があったため、ひとまず西に進んだ。 伊勢神宮のある三重県に向かう途中、名古屋で味噌カツを食べ、休む間もなくひたすら西に進む。
Day4
(8月15日)
自在の記憶を
早くもお盆の休みが折り返したので危機感を覚え、今日は一日中机に向かって何かしらデザインすることを強く誓った。 昼過ぎくらいから最近行っている作字を行った。 2つほど作字したのち、積読してたデザイン本を読んでいたら時間が過ぎていた。
Day2
(8月13日)
反復と持続でもって
昨晩は奈良県の宿に泊まったので朝から東大寺に立ち寄り、巨大な大仏とそこら中にいる鹿の量に驚きを隠せなかった。 その後は新大阪を経由し、幼い頃に行った以来訪れていなかった広島県に向かった。 負の遺産ともいわれる原爆ドームに心を痛めながらも、今は幸せなそうな声で溢れたその場所に立ち、平和を改めて感じ、噛み締めた。
Day3
(8月14日)
立ち上げます
今日はお盆休み中にあった唯一の予定である友人との約束がある日だ。 映画を見る約束をしていたため久しぶりに身支度を整え、外に出た。 数ヶ月ぶりに会った友人と話が盛り上がり、気づいてら終電を逃していた。
ここからそこへ、
そこからあそこへ
Day4
(8月15日)
あなたの声で
昨日は最後に熊本県まで辿り着いていた。 そのため、朝から加藤清正によって築城された国宝でもある熊本城に立ち寄った。 ここまで来たらJRで行ける最南端の地まで向かいたいという思いがいつからか芽生えてきたこともあり、最終目的地を鹿児島県として南へ向かった。
Day3
(8月14日)
あなたの頭の中で
書きなぐる
今日は広島県の有名な観光地でもある宮島、そして厳島神社に朝から向かった。 お気づきかもしれないが、御朱印を集めているので神社や寺には多く立ち寄るのだ。 そしてJR山陽本線で九州を目指した。 まずは福岡県の門司港に寄り異国情緒漂う街並みを楽しんだ後に、博多駅で本場の博多ラーメンを食した。
口溶け始めは固く
Day2
(8月13日)
喉越し含めた怒りは
悟りは、憂いは
個人的に、前から3DCGであるblenderというツールが気になっており、周りでも始めたばかりの人が多かったというのも僕の気持ちを後押しし、触ってみることにした。 ひとまずチュートリアルを学ぶためにyoutubeを見ていたところ、睡魔に勝てずに、気づいたら深い眠りに落ちていた。
Day5
(8月16日)
鼻の奥で嘘を見破る
青春18きっぷ五枚で一セットのため、家を出てから5日目となる今日が早くも最終日となった。 昨日のうちに鹿児島県に到着していたため、朝から霧島神宮に寄り、その後はフェリーで桜島に向かった。 ひたすら楽しんだあとは鹿児島空港から飛行機で三時間弱ほどかけて神奈川県に帰ってきた。 たった五日間だが、決して忘れることのない特別で濃密な時を過ごしたある夏の出来事であった。
Day1
(8月12日)
その音はどこへ
こだまする
今日はお盆休み二日目。 昨日散々悩んだが結局お金も無くなるので青春18きっぷで旅に出ることをやめた僕は、この期間を勉強にあてようと強く意気込んでいた。 しかし、早速昼過ぎに起床したため強い自己嫌悪に陥り、今日は何もせず終わった。